ナズナ・ノート

たった一人の君に告ぐ

タガネ1
私は今、本を書いています。
彫金の技術書ですが、初級・中級編位の内容にしようと思って進めています。

なんでも思い立ったらすぐ動いてしまう性分です。本業のジュエリーの方が忙しく、本来ならとてもそんな時間はないはずと自分でよーくわかっているにもかかわらず「やりたい」「やるべし」と思ったら考えなしに始めてしまっています。
そして、いつものように迷惑するのは周囲の者というわけです、、、申し訳ない、、、

これまでどれだけ多くのこうした技術書なり書籍が出版されてきたことか。

しかし、君は気付いているだろうか、
こんなにも多くの先人達が、君に道しるべを残してきたことを。

かく言う私も若い頃は全く気付かなかった。
自信過剰と自己嫌悪が交錯して自分一人で生きてでもいるような身勝手な学生時代。
自分の周りには、沢山の尊敬すべき先輩達やそういう先人達の遺した道しるべがはっきりと示されていたのに。

年月がたって振り返って始めて、その先人達の遺したものに気付くものなのかもしれない。

若い君に、それでも、どうか気付いて欲しい。
君の周りにある多くの先人達の遺した道しるべ、それは書物かもしれないし、もっと感覚的なものかもしれない、沢山の価値あるものが君の周りに種のように蒔かれているはず。

たった一人の君に告ぐ、
いつか、その種が君の中で実を結ぶことを信じて。

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